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最近、前頭部の生え際が薄くなってきた上に、抜け毛が増えたような気がします。 季節の変わり目に抜け毛が増えるという事はあるのでしょうか?
ある決まった時期に脱毛が増え、毛が生え変わるというのは動物にはよくある話です。 その理由はこれから来る季節(環境の変化)に備える為と言われています。 もちろん人間も動物ですから大昔の名残で本能的にそうなるという説があります。しかし、毛の寒暖差から身を守るという役割に関して、服を着る現代人にとっては、あまり重要でなくなっています。 では、毛髪は主に何から頭部を守っているのでしょうか。 物理的なダメージはもちろんですが、太陽からの日差しを遮る役割も担っています。夏場の日差しは強烈で毛髪が抜けてしまうと、頭部を守れなくなります。 そこで、体は頭部を守るために、夏場の間は脱毛する毛髪をなるべく抑えようとします。そして、夏が終わり日差しが和らいでくると、本来夏に抜けていた毛髪が一気に抜けてしまいます。 これが季節の変わり目(特に秋口)に多い脱毛の理由だと言われています。 でも、AGAの影響での脱毛でなければ、夏場の脱毛は減っているのでトータルで言えば、期間内で脱毛している本数は同じなのですが、やはりまとめて抜けるとインパクトがあるので、悪い印象がついてしまい不安になるのだと思われます。 尚、「最近前頭部の生え際が薄くなってきた」という部分ですが、薄くなってきた時点で季節の脱毛などはあまり関係ありません。 男性ホルモンの影響によるAGAの進行と考えられます。 季節性の脱毛であれば、しばらくすれば治まってきます。数か月治まらないようであれば、プロペシアやザガーロの内服をご検討されても良いかと思います。 抜け毛が気になりだしたら、まずはお気軽にご相談ください。
記事監修:神戸中央クリニック
院長馬場 幹治